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旅する鳥の子
帰っていく
日暮れたら屋根まで
孵っていく
0から1それから
数えきれないような似た光を浴びて
朝の木立をくぐったら遠くへ
みんな、還っていく
残っていく
空の中ぽつりと
置いていく
そして置いていかれること
願い続けていた幻みたいな距離
目が覚めたときの確かな温度も
いつか、飛び立つ
咲いて散って繰り返すことは当然じゃない
めぐる季節にも取り残される
線と線で繋いでた日々が回り出して
知っていたみたいに羽ばたいていた
どうか遠くどこまでも共に飛びたいけれど
僕もきみも旅をする鳥の子
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